映画【天気の子】陽菜はなぜ天気の巫女になった?空の上の世界とラストの祈りを考察

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映画【天気の子】は、2019年公開の新海誠監督による長編アニメ作品です。
物語の中心にいる陽菜については、観終わったあとに「なぜ天気の巫女になったのか」、「空の上ではどうなっていたのか」と気になる点がいくつも残ります。

今回は、陽菜に関する疑問の中でも、とくに気になりやすい次の3点を整理してみます。

1.陽菜が天気の巫女になった理由
2.陽菜が空の上にいた場所はどこか
3.ラストシーンで陽菜は何を願っていたのか

陽菜が天気の巫女になった理由

母が病室にいたとき、外では一か所だけ光が差している場所がありました。
その先にあったのが、廃ビルの屋上に残された小さな神社です。

陽菜はそこを訪れ、「晴れになってほしい」と強く願いながら鳥居をくぐります。すると、その直後から不思議な力を手に入れることになります。

母ともう一度、晴れた空の下を歩きたい――その願いが力を呼び起こしたようにも見えますが、もともと陽菜の中に備わっていた力が、この出来事をきっかけに表れたとも考えられます。

作中では明言されませんが、母親から何らかの形で受け継がれていた可能性も感じられます。
家族を守りたいという切実な願いが、その力を呼び起こしたようにも見えます。

母が身につけていた雨粒のような形のブレスレットは、その後、陽菜がチョーカーとして身につけています。
これもまた、力の継承を象徴しているように見える場面でした。

晴れにする以外にも天気を操る

天気の巫女の力は、両手を合わせて祈ることで、その周辺の雨を晴れに変えるものです。

この力を使って帆高・凪と3人でお天気ビジネスを始めますが、使うたびに陽菜と天気との結びつきは強くなっていきます。

警察に追われた場面では、怒りに近い感情とともに雷が落ちました。
結果として警察の注意がそれる形になります。

さらに、不安な気持ちが高まった場面では雪が降ります。
8月に雪が降る異常気象も、陽菜の感情と無関係ではないように描かれていました。

天気の巫女になった代償

100%の晴れ女として力を使い、人々に喜ばれることで、陽菜は自分の存在意義を見つけていきます。

帆高や凪と過ごす時間も重なり、ようやく穏やかな日々が続くように見えました。

しかし、その力には代償がありました。

身体が少しずつ透け始め、異変が現れていきます。

天気の巫女は、天へ差し出される人柱でもありました。
自分一人が消えることで天候が戻るなら、それを受け入れようとしていたようにも見えます。

夏美から古い言い伝えを聞き、自分の運命を知ってしまった陽菜は、その後、自ら大きな決断をしていきます。

50代になった今見ると、このあたりから陽菜の表情がより切なく感じました。

陽菜が空の上にいた場所はどこか

警察の追跡から逃れ、ようやくたどり着いたホテルで、帆高・陽菜・凪の3人は束の間の穏やかな時間を過ごします。
しかし翌朝、帆高が目を覚ますと、そこに陽菜の姿はなく、バスローブだけが残されていました。

陽菜が消えたあと、帆高がたどり着いたのは、空の上に広がる不思議な世界です。

この場所について、新海監督はインタビューで次のように語っています。

成長した積乱雲のてっぺんが横に平らに広がる「かなとこ雲」の上は、地上にいる僕たちから見ることはできません。だからこそ、高い空のその平らな雲の上に僕たちの知らない世界があるって考えたら面白いんじゃないかと思いました。

雲は水や氷の小さい粒でできていますが、天気とつながっている存在がいるなら、そんな水や水蒸気の流れでさえ、

また別のものに見えるのではないか、人の目には映らないものが見えているのではないか、という想像もしました。だとしたら、その景色を描いてみよう、と。

HUFFPOST

「かなとこ雲」とは、積乱雲が一定の高度まで達したあと、それ以上上昇できず、上部だけが横に広がって平らになる現象です。

鍛冶道具の金床(かなとこ)に形が似ていることから、この名前が付けられています。

実際に発生する自然現象ですが、『天気の子』ではその上に、人の目には見えない別の世界があるように描かれていました。

陽菜がいた場所は、天気の巫女として天とつながった先にある境界のような空間だったのかもしれません。

ラストシーンで陽菜は何を願っていたのか

帆高が陽菜を救ってから、3年の時間が流れます。
高校を卒業した帆高は、再び東京へ戻り、陽菜に会いに向かいます。

そして、陽菜のアパートへ続く坂道で、空に向かって祈るように立つ陽菜の姿がありました。

陽菜を救ったことで、東京はその後も雨が降り続き、多くの場所が水に沈んだままになっています。
二人の選択は、結果として世界の形を変えることになりました。

では、天気の巫女としての力を失ったあとも、陽菜は何を祈っていたのでしょうか。

この点について、新海監督自身も明確な設定はしていないと語っています。

考えられるのは、大きく2つあります。

1つ目は、自分たちの選択によって東京が変わってしまったことへの責任や、少しでも誰かの幸せにつながってほしいという気持ちです。

2つ目は、3年間離れていた帆高が無事に東京へ戻り、再会できることを願っていた可能性です。

陽菜はこれまで、人のために晴れを祈り続けてきた存在でした。

だからこそ最後の祈りには、誰かの幸せを願う気持ちと、自分自身の大切な願い、その両方が重なっていたようにも見えます。

以上が、『天気の子』陽菜に関する疑問点の考察でした。

陽菜の描写は説明が少ないぶん、あらためて見返すと印象が変わる場面もあります。

空の上の世界はどうなっていたのかな?

最後の祈りは何を意味していたのか…

気になった方は、もう一度本編を見返してみると、新しい発見があるかもしれません。

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陽菜の声優は?

森七菜さんのプロフィール

陽菜役を演じた森七菜さんは、『天気の子』で一気に知名度を高め、その後も映画やドラマで活躍を続けています。

  • 名前: 森 七菜(もり なな)
  • 生年月日: 2001年8月31日
  • 出身地: 大分県
  • 身長: 154 cm
  • 血液型: A型
  • 職業: 女優、声優、歌手
  • 活動期間: 2016年~

2016年に大分でスカウトされ、オーディションを受けるため上京。ネスカフェのWebCMでデビューしました。

2017年にはAmazonプライムのオリジナルドラマで役者デビューし、同年『心が叫びたがってるんだ。』で映画初出演を果たします。

その後は、『ラストレター』『天気の子』『3年A組-今から皆さんは、人質です-』『真夏のシンデレラ』などに出演しています。

舞台・ラジオ・CMなど活動の幅も広く、CM出演本数も多く、テレビでもよく見かける存在になりました。

みんなの評判は?

公開当時から、陽菜の声や表情の自然さに注目する声も多く見られました。

よくある質問(FAQ)

記事内で触れたポイントを、よくある疑問として簡単に整理します。

Q1. 陽菜はなぜ天気の巫女になったのですか?

母を思う強い願いがきっかけとなり、もともと備わっていた力が表れたようにも描かれています。

Q2. 空の上の世界は実在する現象が元ですか?

作中では「かなとこ雲」をもとに描かれており、実際の積乱雲の上部現象が参考になっています。

Q3. ラストで陽菜は何を祈っていたのですか?

帆高との再会や、東京への思いの両方が重なっていたと考えられます。

まとめ

映画『天気の子』では、陽菜について明言されない部分が多く、観るたびに受け取り方が変わる場面があります。

今回整理したポイントは次の3点です。

1.陽菜が天気の巫女になった理由
2.陽菜が空の上にいた場所はどこか
3.ラストシーンで陽菜は何を願っていたのか

ラストもひとつの正解に決められないからこそ、観るたびに印象が変わる作品なのかもしれません。

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