映画【渇水】 ネタバレ 考察とまとめ

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映画【渇水】は、河林満の原作小説を映画化したものです。1990年に文學界新人賞、芥川賞の候補にもなりました。水不足が原因で給水制限された街を舞台に、水道料金を滞納した家に行き「停水執行」する岩切俊作(生田斗真)と育児放棄した母・小出有希(門脇麦)と姉妹との物語。

映画【渇水】の考察について解説します。

今回紹介するのは、下記の4点です。

1.守らなければならない人
2.渇いた人間関係
3.水の匂いとは?
4.「流れを変えたい」岩切の行動とは?

守らなければならない人

この映画においては、小出有希(門脇麦)の二人の姉妹。まだ子供の自分達には、何においても決定権も選択権も無いから。

生活する上で絶対に必要なインフラ。電気、ガス、水道。止められると生命を危険にさらす恐れのある水道は、行政サービスの最後の砦みたいな存在。これは、親として、人として絶対に「守らなければならない」一線。また、水道代の取り立て業務を行うも者は、「守らせなくてはならない」立場の人。

最低限、生活する上で「守らなければならない」のが水道。それに対する無関心、身勝手な言い分をする人達。払うお金が無い、払うつもりが無い。どちらにしても、大人である自分達が招いた結果。夫が蒸発してマッチングアプリを使ってお金を稼ぐ小出有希(門脇麦)もその内の一人。

電気もガスも停められ、最後に水道も止められては…生きるすべを奪われたようなもの。この姉妹は、行政の一旦をつかさどる立場の岩切(生田斗真)には、「守ってあげて欲しかった…」というのが個人的な意見。保護施設や警察とも連携が出来たのでは?と、思ってしまう。

渇いた人間関係

本来、「守らなければならない人」を決まり事だからの理由で「停水執行」する岩切(生田斗真)。彼自身も奥さんと息子が実家に戻って帰ってこない孤独な立場。自分の両親とも良好な関係が築けなかったこともあり、家庭というものに何処か冷めてる?諦めてる?渇いているように感じます。

この渇きが仕事にも現れていて、水道代を滞納する者にも淡々と接して業務の一つである「停水執行」を行っていく。止められた人達がどうなるかの想像はあえて働かせずに、仕事だから、決まり事だからの理由のみでライフラインを断ち切っていく。

同僚が「この仕事をしていると人間が変わってしまう」と恐怖に悩まされても、我関せずの姿勢。この男がブレないのは生い立ちも関係しているようでした。人としての何処か壊れている感じ。家族に見せてきたのも表面的な愛情だったのでしょう。それが、時に妻にも投げ槍のように見えたのかも。

水の匂いとは?

小出有希(門脇麦)は、『水の匂いがしない』男を頼りたくなります。どういう事か?夫や役所で相手した男には、共通して”水の匂い”がしました。どんな匂いかは不明だが、この匂いがする男は、自分をないがしろにしたり、捨てる男だと理解していました。

ファミレスで会う約束をしていた男に、タイプじゃないとドタキャンされる。今日の稼ぎが飛んで落ち込んで席に戻る。隣の客がスイーツを頼んだものの、一人では食べ切れないから手伝って欲しいと声を掛けてきた。

見た目は冴えない男だったが、どことなく優しそうな感じ。一口食べて驚きの行動に。男の首筋に近づき匂いを嗅ぎます。そして、一言。『水の匂いがしない』と呟きます。この男には、鉄と油の匂いがして信頼が出来て安心するようでした。

ある日、小出の家の前を通ると有希(門脇麦)が荷物を抱えて出てくる所に遭遇。水道が止められている事を知っても料金を払わない。更には、子供達を残して家を出るのを責めます。…が、岩切(生田斗真)の匂いを嗅いで『夫と同じ水の匂いがする。』『家族もろくに守れてないだろ』と言い放つ。

「流れを変えたい」岩切がとった行動とは?

有希(門脇麦)の言葉をきっかけに、岩切(生田斗真)は家族のことを思い返します。妻の和美(尾野真千子)の実家に出向き、3人で海に行こうと誘うも今じゃないと断られる。落ち込んでる帰り道に山間の滝を見つける。自然に接するうちに何かに目覚める。

給水制限が厳しくなり、母からもらったお金も尽きて、小出姉妹の生活も大変な状況に。スーパーで万引きする姉妹の姉・恵子を岩切は見てしまう。店長に捕まるもお金を渡して社用車に乗せて逃げます。妹の久美子も乗せて向かったのは公園でした。

水道栓を開いてホースを繋いで水を全開にぶちまけます。「俺はこの流れを変えたいんだ!」と叫ぶ岩切。意味の無いことだと抵抗する恵子。だが、久美子は「虹ができた~」と楽し気に水を浴びてます。この笑顔を見て恵子にも笑顔が戻り、三人で水浴びして楽しみます。

岩切なりの細やかなテロ行為でした。

人は皆、それぞれが生きていく環境によって進む道が変わってきます。その道すら自分で選べない立場の人達の無常を感じるような映画でした。親ガチャというにはあまりに不幸。色々と考えされました。

以上が、映画【渇水】の考察でした。

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総合評価&あらすじ

今のこの時代に水道料金が払えずに「停水執行」される家庭がどれ程あるのか?止められることが最後通告のような非常な行為に感じるが…水もタダでは無い。人が絡むとあらゆる経費が発生する。やはり、お日様や空気がタダなのとは違う。エッセンシャルワーカーと言われる人達に改めて感謝の気持ちを表したくなりました。

あらすじ

日照り続きの夏、市の水道局に勤める岩切俊作(生田斗真)は、同僚の木田(磯村勇斗)とともに来る日も来る日も水道料金が滞納する家庭を訪ね、水道を停めて回っていた。
妻(尾野真千子)や子供との関係もうまくいかず渇いた日々。
県内全域で給水制限が発令される中、岩切は二人きりで家に残された恵子(山﨑七海)と久美子(柚穂)の幼い姉妹と出会う。
父は蒸発、一人で姉妹を育てる母(門脇麦)も帰ってこない。
困窮家庭にとって最後のライフラインである“水”を停めるのか否か。
葛藤を抱えながらも岩切は規則に従い停水を執り行うが―。

映画【渇水】公式

作品スタッフと主要キャスト

みんなの評判は?

まとめ

映画【渇水】の考察について解説しました。

今回紹介したのは、下記の「4」です。

1.守らなければならない人
2.渇いた人間関係
3.水の匂いとは?
4.「流れを変えたい」岩切の行動とは?

あれっ…? そういう意味だったのかぁ

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