映画【湯道(ゆどう)】考察とまとめ

映画
2024.05.21
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映画【湯道(ゆどう)】は、2023年2月23日に公開に公開。小山薫堂が企画・脚本を担当。監督は、キムタク主演の『HERO』等でお馴染みの鈴木雅之氏。

映画【湯道(ゆどう)】の考察とまとめについて解説します。

今回紹介するのは、下記の「3点」です。

1.映画のタイトルの【湯道】とは？
2.まるきん温泉の常連客の悲喜こもごも
3.風呂仙人と秋山いづみの正体は？

映画のタイトルの【湯道】とは？

この映画の企画・脚本を担当した小山薫堂(くんどう)氏が提唱している日本の伝統文化としての入浴のこと。華道、茶道、書道などと同様に「入浴」という行為も入れるべきとの考えに基づいている。湯の道を究める。すなわち【湯道】である。

「感謝の気持ち」「相手を慮る(おもんばかる)」
まさに日本人の豊かな心からくる相手への感謝の気持ち。相手に対する尊敬の念を持って優しく接する気持ち。この心を以てして、振る舞い、考え、行動する精神が湯道。

ノーリツのインタビュー記事に小山薫堂氏の考えが述べられています。

「湯道にある『感謝』と『慮る』2つの心を、あえてひとつにまとめるなら『慈しむ』です。湯を慈しむことで感謝を感じること、そして他者を慮ることの原点になる、それが湯道の精神です。」

ＮＯＲＩＴＺ　ＤＡＹＳ

まるきん温泉の常連客の悲喜こもごも

まるきん温泉は、昔なら何処にでもあった町の銭湯。ここに集ってくるお客は、色んな事情や生活をしている中で銭湯に入ることが平穏で細やかな喜びと感じています。どんな人達がいるかと言えば、

一番風呂を目指す女の目的は？

一番風呂を目指して通う小林良子(天童よしみ）は、思いっ切りお風呂で歌を歌うのが趣味でした。お風呂内で反響する声は、カラオケBOXで歌ってエコーが効いている感じに似て聴きごたえがありました。訳ありの息子を待つ母でもあります。映画の終盤に息子が久しぶりにまるきん温泉を訪れて母と同様に一番風呂で歌うシーンは感動しました。母も我が息子と気付き、男湯と女湯に分かれてのお風呂でデュエット。「上を向いて歩こう」がなんとも胸にしみました。そして、二人ともホントに歌が上手い（笑）

夫婦で仲良く銭湯に通うも…

年配夫婦の堀井豊(笹野高史)と風呂ギライな妻･貴子(吉行和子）は、仲良くまるきん温泉に通っています。風呂上がりは、妻にはフルーツ牛乳、自分は牛乳を飲むのが習慣。細やかな幸せであったはずが…長くは続かなかった。一人で通うようになっても、ついつい2本買ってしまう。この習慣だけは染み付いてしまっていました。悲しく寂しい習慣となってしまいました。

定年間近の郵便局員の夢とは…

唯一の趣味がお風呂の横山正(小日向文世）は、定年したら退職金で檜風呂を作るのを夢見ていました。娘二人と妻は、その夢を知ってはいるものの、それぞれ違う事に退職金を使いたいと思っている…

そうとは知らず、本格的なお風呂の作法を習いに湯道会館に通い、家元に教えを乞うほどののめり込みようであった。残念ながら檜のお風呂を作るには予算が足りないようで、普通のお風呂で我慢しましたが…無事に退職まで勤め上げたご褒美に家族がしてくれたのは…

風呂仙人と秋山いづみの正体は？

まるきん温泉の看板娘･秋山いずみ(橋本環奈）が、あちこちと老朽化していても心を込めて開店の準備を怠りません。日々、当たり前に営業が続けてこれたのは彼女のお陰でした。

このご時世に、若い女の子が町の銭湯で働く理由は、この映画の一番の驚きでした。
横山正(小日向文世）が習う湯道の家元･二之湯薫明（角野卓造）が人生で一番感動した風呂が、ある山間にある紅茶屋(くれないちゃや)だと発言。いずみは、そこと所縁がありました。

まるきん温泉に薪を運ぶ風呂仙人(柄本明)と呼ばれている男も謎でした。薪を運ぶ代わりに、ただでお風呂に入っていました。お風呂の作法にも五月蠅い理由は？

なんと、湯道会館の家元は、実の兄だったという関係。兄の死後には家元に就任する事になります。
何故、薪を運んでただ風呂に入っていたのか？恐らく、他の常連客同様にここのお湯が最高に気持ち良かったんだろうと想像出来ます。この銭湯を陰ながら支える存在でした。お風呂の作法にも厳しいのは、この「湯道」の家柄にあったからでした。

以上が、映画【湯道(ゆどう)】の考察とまとめでした。

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総合評価＆あらすじ

あらすじ

亡き父が遺した実家の銭湯「まるきん温泉」に突然戻ってきた建築家の三浦史朗（生田斗真）。 帰省の理由は店を切り盛りする弟の悟朗（濱田岳）に、古びた銭湯を畳んでマンションに建て替えることを伝えるためだった。実家を飛び出し都会で自由気ままに生きる史朗に反発し、冷たい態度をとる悟朗。 一方、「入浴、お風呂について深く顧みる」という「湯道」に魅せられた定年間近の郵便局員・横山（小日向文世）は、日々、湯道会館で家元から湯を学び、定年後は退職金で「家のお風呂を檜風呂にする」という夢を抱いているが、家族には言い出せずにいた。 そんなある日、ボイラー室でボヤ騒ぎが起き、巻き込まれた悟朗が入院することに。銭湯で働いているいづみ（橋本環奈）の助言もあり、史朗は弟の代わりに仕方なく「まるきん温泉」の店主として数日間を過ごす。 いつもと変わらず暖簾をくぐる常連客、夫婦や親子。分け隔てなく一人一人に訪れる笑いと幸せのドラマ。そこには自宅のお風呂が工事中の横山の姿も。 不慣れながらも湯を沸かし、そこで様々な人間模様を目の当たりにした史朗の中で徐々に凝り固まった何かが解されていくのでった・・・・・・。

Filmarks

主要キャスト

まるきん温泉　長男三浦史朗　　：　生田斗真　
　　〃　　　　次男三浦悟朗　　：　濱田岳
　　〃　　　　看板娘秋山いづみ　：　橋本環奈
一番風呂を目指す女小林良子　　：　天童よしみ
　　　〃　　　の息子　小林竜太　　：　クリス・ハート　　
夫婦で通う常連客堀井豊　　　：　笹野高史
　　　〃　　　の妻堀井貴子　　：　吉行和子
定年近い郵便局員横山正　　　：　小日向文世
「湯道」の家元二之湯薫明　：　角野卓蔵
　　　〃　　の内弟子　梶斎秋　　　：　窪田正孝
風呂仙人　　　　　　：　柄本明

みんなの評判

まとめ

映画【湯道(ゆどう)】の考察とまとめについて解説しました。

今回紹介したのは、下記の「3点」です。

1.映画のタイトルの【湯道】とは？
2.まるきん温泉の常連客の悲喜こもごも
3.風呂仙人、秋山いづみの正体は？

あれっ…？ そんな感じだったのかぁ

ん～もう1度見てみたいなぁ…

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