映画【すばらしき世界】 ネタバレ ラストシーンとその他考察

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直木賞作家の佐木隆三の『身分帳』を原作にした映画【すばらしき世界】 人生の半分以上を刑務所で過ごした殺人犯の男と支えた人達との姿を描いた人間ドラマ。主演は、役所広司。

映画【すばらしき世界】のラストシーンとその他考察について解説します。

今回紹介するのは、下記の5点です。

1.怒りの沸点が低いのは
2.サッカーの後に泣いたシーンを考察
3.社会に順応すると言う事は…
4.ラストシーンを考察
5.タイトルの意味を考察

怒りの沸点が低いのは

三上正夫(役所広司)は、殺人で13年間の刑務所暮らしから出所する。久しぶりのシャバ世界は、罪を犯したものには冷たく差別的な社会。

殺人以外にも他の罪で収監されており、合わせると28年にも渡って刑務所で過ごしました。これは、彼の性格によるところも大きかった。実直で弱い者を助ける優しさも持ち合わせていたことが災いしたのかも…

人よりも怒りの沸点が低く、耐えなければいけないケースでも自分を制御出来ずに、自分の正義を貫くように突き進んでいったように思えます。

自分を自制出来なかったのは、幼少期に親の愛情が足りていなかったことも理由かもしれません。水商売の母の元に生まれ、父親からは認知もしてもらえない幼少期。

やがて、母親も育児放棄に陥り正夫は児童養護施設に保護されます。そして、児童養護施設で過ごすも抜け出して生活するようになり、軽犯罪を犯して少年院に。

サッカーの後に泣いたシーンを考察

三上と津乃田(仲野太賀)は、かつて過ごした児童養護施設を訪ねて母親の消息を探しに行きます。残念ながら、昔の資料は処分されていて手掛かりは無し。

施設の子供達とサッカーをして楽しみます。…が、子供を前にして泣き出してしまいます。何故、三上は泣いたのでしょうか?

まだ将来がある子供達を前にして「自分の様にはなるなよ!」という気持ちと子供達が置かれた状況も困難な道が待っていることを知っているからこその無情な気持ちが表れたのではないかと考察します。

あるいは、母親に会えない自分の寂しさと目の前の子供達も一緒の境遇。親の愛情を知らない子供達を見て昔の感情が蘇ったのかもしれません。

社会に順応すると言う事は…

刑務所を出所して紆余曲折があったものの、何とか老人介護施設で働けることになります。これまでちょっとしたことで手や口が出てトラブルになっていたことから…

弁護士で身元引受人の庄司(橋爪功)からも『何かあっても受け流せ!逃げるのは負けじゃない!』と諭されます。

観ていて、『いや~絶対に無理やで~』って思わず呟いてしまった。それぐらい、三上は瞬間的に怒りモードになる男。中々、社会に順応するのは難しいと思いました。…が、

老人介護施設で働く障害を持った子が職員にいじめられるシーンを目撃する。すぐにモップを手に取って、いきなり殴りかかってしまう…というハッとするシーンも。

妄想シーンでした。本編では、見て見ぬふりをして立ち去ります。この子の悪口を聞いても、今までのように手を出したりはしませんでした。

結局、社会に順応するとはこういうことなのかと観ていて寂しくなりました。三上には、感情的に暴力を振るわない形で反論して欲しかった…でも、これが正解なんでしょうね。

ラストシーンを考察

老人介護施設で働く障害を持った阿部から三上は、施設内で育てたコスモスを摘んでプレゼントされます。日常の何気ない優しさに触れて嬉しそうにします。

帰宅の途中には、妻だった久美子(安田成美)から電話が掛かります。無事に出所して仕事に就いたことを告げます。お祝いがてらに食事を誘われます。

昔の妻にも気に掛けてもらい、しっかりと社会で足場を作っていくかに思えましたが…

嵐が近づいており、洗濯物を取り込みますが残りのシャツを取るシーンが来ませんでした。すぐにピンときました。発作だと。

何故、何時もの薬を飲まなかったのでしょうか?本編中に何度も慌てて飲むシーンもあったのに。仕事先でも上手く立ち振る舞いが出来て、優しさにも触れて、元妻と会う約束までしたのに。

勝手な解釈をするとすれば…嵐で風が強くて薬が飛ばされて飲めなかった…ぐらいしか、想像がつきません。動けない中で最後にコスモスの匂いをかいで…

タイトルの意味を考察

映画のタイトル『すばらしい世界』の意味とは?人生の半分以上を刑務所で過ごした三上。出所後の社会で生きていくのも大変でした。

働くすべもなく生活保護に頼る屈辱。働こうにも資格も無く、運転免許も失効。前科者のレッテルを貼られ、万引きを疑われる始末。正義と思った行動もただの暴力行為と世間では認識される。

この社会で己の身一つで生きていかなければと思ったところに、色々な人の協力があって社会生活をしていくことに。

身元引受人の庄司弁護士夫婦、近くのスーパーの店長(六角精児)、ケースワーカーの井口(北村有起哉)、最大の理解者になった津乃田に支えられて。

裏街道を生きてきた男が懸命に娑婆を生き抜いた。卑屈で窮屈に暮らし始めたけど、慣れてくればこっちの世界も悪くない。素敵な人達と巡り合えて”すばらしい世界”だったと最後には思えたのではないでしょうか。

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総合評価&あらすじ

あらすじ

出所した元殺人犯・三上は、保護司の庄司夫妻に支えられながら自立を目指していた。そんなある日、テレビディレクターとプロデューサーがとある内容で、彼にテレビ番組のオファーを持ちかける。それは、社会に適応しようともがく三上を捉えるというもので……

映画ナタリー

スタッフと主要キャスト

みんなの評判は?

まとめ

映画【すばらしき世界】のラストシーンとその他考察について解説しました。

今回紹介したのは、下記の「5」です。

1.怒りの沸点が低いのは
2.サッカーの後に泣いたシーンを考察
3.社会に順応すると言う事は…
4.ラストシーンを考察
5.タイトルの意味を考察

ん~なんかジーンってしたなぁ~
もう一度見てみたいなぁ…

というあなた…!

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今作と同じように刑務所を出所した後の姿を描いた作品と言えば、

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