映画【侍タイムスリッパー】 ネタバレ 面白さを考察

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映画【侍タイムスリッパー】の面白さを考察について解説します。

今回紹介するのは、下記の5点です。

1.カメラを止めるな的要素
2.タイムスリップ
3.お笑い要素を分析した脚本
4.役者の力
5.会津の方言=侍

カメラを止めるな的要素

『カメラを止めるな!』は、2017年にインディーズ映画として大ヒットしました。

撮影手法も劇中映画を撮るスタッフが別に居たりと共通点があります。映画を撮っている様を実際の映画のカメラが納めています。

興業のやり方も『カメラを止めるな!』を意識したと安田監督が言う。いきなりシネコンで上映をせずに「池袋のシネマ・ロサ」の単館から上映することに。

これには、京都国際映画祭で上映の際のお客さんの反応が凄く良かったようで、最後には拍手喝采で終わったことも大きかったそうです。

「池袋のシネマ・ロサ」に出入りするお客の特徴は、気に入った映画なら何回も足を運び、更には宣伝を兼ねた口コミをSNSでバンバンしてくれるようなホントの映画好きなお客。

SNSを使わないシニア層は、新聞などに投書するような強者です。この情報をギャガの関係者が実際に劇場に足を運び、観客の様子を見て全国配給を決定する流れを作ることになります。

タイムスリップ

幕末の京都にいてた会津藩士の侍が突然タイムスリップして現代にやってくる。それも京都の太秦にある撮影所だったらと発想したのがきっかけ。役所広司さんのCMを見てヒントを得たようです。

現代から過去や未来にタイムスリップするパターンは今までもありましたが、過去から現代にってパターンはあまり無かったのではないでしょうか。

『カメラを止めるな!』の大ヒットの再現を狙った安田監督。色々と研究したようで、前半の30分ちょっとにまかれた伏線を後半部分で次から次へと回収して笑いに変えていった点にも注目。

お笑い要素を分析した脚本

今作で3作目の安田監督。1作目の「拳銃と目玉焼き」は、ご自身と同じ40代後半が面白がるモノを作って同年代が熱狂的に愛される。ただし、大赤字に…

2作目の「ごはん」は、コメ農家を継ぐ女性の話に。地方の公民館などで放映を希望して作ったら、見事に実現して農業関係者にも好評で製作費も無事に回収。

ショートムービーのコンペにも参加。2位や3位にはなるけど1位にはなれず。お客が投票するスタイルなので、お客が笑う作品を制作したら3年目に見事にグランプリを獲得。

同じころに「カメ止め」が大ブームで観客がゲラゲラ笑う姿を目撃。終わった時には、拍手が沸き起こるのを見て「カメ止め」のブームの秘密も分析。

コンペの成功体験と「カメ止め」ブームをヒントに、タイムスリップした侍が現代の撮影所で斬られ役を目指すという内容に。脚本化する段階で笑いの要素とクライマックス感を付け足して今作を制作。

役者の力

何と言っても、山口馬木也さんが演じた幕末の侍役は見事なハマり役でした。劇中でも本物の侍にしか見えず、その姿を通して現代の俳優陣と絡むので本当にタイムスリップしてきた?!と感じてしまうほでした。

なぜ、本物の侍と思えたのか?それは、山口馬木也さんが撮影所等で切磋琢磨してきたから。侍としての立ち居振る舞いが出来て、刀の扱いそのものが侍の所作に見えたからだと理解しました。

ここに冨家ノリマサさんが演じる相対する侍も見事な剣さばきを見せ、その他大勢の撮影所俳優、助監督役の沙倉ゆうのさん、寺の住職夫婦と決して全国区では無いけれども、それぞれの役にハマった演技が素晴らしかった。

製作費の関係もあり有名な俳優は使えませんでしたが、それが逆に新鮮でした。俳優としてのキャリアも分からず、初見だったので変な先入観もないのが良かった。

筆者が認識出来たのは、山口馬木也さんの顔と冨家ノリマサさんぐらいでした。

会津の方言=侍

会津藩士の高坂新左衛門役の山口馬木也さんがしゃべる会津弁の訛り具合が素晴らしい。存在感ある雰囲気から発せられる低音の声も渋くて侍のように凄くマッチしていました。

安田監督も山口馬木也さんと話をしていると、劇中の新左衛門と話をしてる感じがしたと。更に演技プランを話す時も新左衛門が話す会津弁っぽく語るから涙が出たと言っています。

脚本を書いて3年が経過してからの撮影も新左衛門は、こんな感じの人だったんだと実感されたようです。会津の方言を話す侍が山口馬木也さんだったんです。

新左衛門が存在していた背景が幕末の京都だったこと。タイムスリップした先が同じく京都で撮影所だったと言うのが、如何にも自然な流れに感じれました。

以上が、映画【侍タイムスリッパー】の面白さの考察でした。

いや~最近観た中で一番良かったなぁ~

早くアマゾンプライムでやらないかなぁ…

総合評価&あらすじ

あらすじ

時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。
「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。
やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。
新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、
守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。
一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ
少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、
新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。

侍タイムスリッパー 公式

作品スタッフと主要キャスト

みんなの評判は?

まとめ

映画【侍タイムスリッパー】の面白さの考察について解説しました。

今回紹介したのは、下記の「5」です。

1.カメラを止めるな的要素
2.タイムスリップ
3.お笑い要素を分析した脚本
4.役者の力
5.会津の方言=侍

いや~最近観た中で一番良かったなぁ~

早くアマゾンプライムでやらないかなぁ…

今作と同じように時代劇コメディ映画と言えば…ムロツヨシ主演の

他にも中井貴一さん主演の時代劇コメディ映画で…

更には神木隆之介さん主演の時代劇コメディ映画の…

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