映画【BLUE GIANT】5つの伏線とは？疑問点まとめ

映画
2024.05.07
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2013年から小学館ビッグコミックで連載された石塚真一のジャズを題材にした漫画の劇場アニメ版。

3人のジャズに魅せられた若者の音楽を通して成長していく様子を描いています。

映画【BLUE GIANT】の伏線について解説します。

今回紹介するのは、下記の「5点」です。

1.音が聞こえてくる漫画の進化形
2.玉田俊二の挫折と努力
3.左手だけの演奏
4.宮本大
5.ブルージャイアント

音が聞こえてくる漫画の進化形

この映画の凄いところは、演奏シーンの描写。原作漫画の時から「音が聞こえてくる漫画」と評されていて、読む人によって奏でる音はそれぞれであったはずなのに、その想像をはるかに超えた演奏シーンに注目です。

ジャズという馴染みのない音楽を音の無い漫画で表現して人気を博し、今作品で「音が聞こえてるアニメ」として完璧に進化させてしまったこと。

その聞こえてきた音とは、魂を熱くたぎらせた激しいジャズ音楽。その中でも主人公の宮本大のサックスは、自身の隠しきれない世界一のジャズプレーヤーになるとの気持ちが音に乗り移ったもの。それは、『感情の全部を、音で言えるんです』と表現出来るレベル。

玉田俊二の挫折と努力

【BLUE GIANT】は、主人公のサックス奏者「宮本大」と高校時代の友達でドラムの「玉田俊二」、４歳からピアノを習っていた「沢辺雪祈(ゆきのり)」の３人の物語。

結成した「JASS」に最後の加わったのが玉田俊二。大が３年ちょっとのサックス歴。雪祈は４歳からピアノを弾いている二人の天才。大のサックスに触れて一念発起してドラマーになる玉田とでは差がありすぎて…。

棒切れで空き缶を叩くところから始まった玉田のドラムは、挫折の連続。２人に少しでも追いつきたいと努力を重ねる。少しづつだが成長していく姿には涙しました。

どんな場所でも自信満々な二人。自信が無く不安で緊張してしまう玉田。念願が叶った「So Blue」での演奏、初期の頃から応援してくれているおじいさんからの一言も感動でした。

左手だけの演奏

たゆまぬ努力と自身で将来を期待されている大。兎に角、我武者羅で一生懸命の玉田。この２人と比べると何処かクールで殻を破れないピアニストの雪祈。

計算高く、確実にステップアップしているところで「So Blue」の支配人の平とコンタクトを取る。一度、自分達の演奏を見て欲しいと依頼するが…

雪祈は、「君のピアノはつまらない」と評される。以前、大にもピアノソロでのパターンが何時も一緒だと指摘を受けた彼の本質をつく言葉。ここから、雪祈も２人に負けず、もがきながら前を向いて努力する。

３人で遂に「So Blue」での演奏前にして不慮の事故に。異例の２人だけの演奏でその場の観客を虜にして見せた。アンコール前に無理やり病院を退院してきた雪祈の姿が。３人で念願のステージに向かう。雪祈は大を虜にしたピアノ奏者。初めて会った時と同じ左手だけで演奏する姿は、涙なしでは見れませんでした。

宮本大

大が自信満々にサックスを演奏出来るのは、コミック原作ではしっかりと書き記されています。河原でサックスを吹き続けるところや講師の由井とのレッスン等があって、その努力と才能でサックス奏者となりました。

「世界一のジャズプレーヤーになる」という目標があるから、人一倍努力してきているから、自信満々で居られるのです。その自信が、人前で弾く時も全力で出来るのです。

兎に角、人が良くて全てに対してポジティブな彼。誰もが皆、彼を応援したくなる愛すべきキャラクターの持ち主。どこまで成長するのかが楽しみです。

ブルージャイアント

映画のタイトルにもなっているこの言葉。「BLUE GIANT」の文字通り、青色の巨星。

ある温度以上であまりに熱すぎる恒星は、赤色を通り越して青白い星になるとのこと。

「世界一のジャズプレーヤーになる」という主人公の大。彼のジャズに対するエネルギーも燃え滾る赤い炎を通り越して青色に輝く星のごとく大きく成長していく。

そして、大のサックスの師匠「由井」が『演奏の中で熱すぎる演奏をすると、炎が赤からもっと熱くなる時に青くなるように、もっとも熱い演奏をする瞬間』が『ブルージャイアント』だったと語っています。

大と一緒に成長していった雪祈と玉田。この3人の「ＪＡＳＳ」のエレルギー溢れる演奏シーンは見どころです。

以上が、映画【BLUE GIANT】の伏線でした。

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総合評価＆あらすじ

ジャズに魅了されテナーサックスを始めた宮本大は、高校卒業を機に上京する。そしてある日、訪れたライブハウスで同い年のピアニスト、沢辺雪祈に出会う。大は雪祈を勧誘し、バンドを結成。そこに大の情熱に影響されドラムを始めた高校の同級生、玉田も加わり、トリオとなる。彼らは日本最高のジャズクラブに出演し、日本のジャズシーンを変えるべく挑戦を始める。

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閉塞感のある生活に嫌気が差してる方や、努力したって夢なんか叶わないと思っている方へ。

主人公の大から発せられるエネルギーを感じてみて下さい。結果を求めるのは重要な事ですが、もっと大事なモノ。諦めずに努力していく過程が大事なんだと思います。

【BLUE GIANT】を見て、泣いて感動してみて下さい。そうすれば心が晴れて胸がスッキリとしますよ。そして、小さくても一歩進んでいくところからもう一度始めてみようと思えますよ。

まとめ

映画「BLUE GIANT」の伏線を解説しました。

今回紹介したのは、下記の「5点」です。

1.音が聞こえてくる漫画の進化形
2.玉田俊二の挫折と努力
3.左手だけの演奏
4.宮本大
5.ブルージャイアント

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