映画【市子】 ネタバレ 考察とまとめ

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監督の戸田彬弘が書いた戯曲「川辺市子のために」が原作の映画化【市子】。複雑な家庭環境で育った1人の女性の過酷で壮絶な半生を描いた人間ドラマ。

映画【市子】の考察について解説します。

今回紹介するのは、下記の4点です。

1.市子と月子
2.虹の絵とにじの歌
3.市子の素性を知らない
4.北は自殺したのか

市子と月子

市子の人生が狂ったきっかけは、母親が戸籍を申請せずに無戸籍になってしまったからです。離婚して300日以内に生まれた子供は、前の夫の子供でなくても、戸籍上は前の夫の子供とされてしまう現実がある。前の夫には居場所を知られたく無いので、出生届を出せずに無戸籍になってしまう。

戸籍が無いので、保険証も作れず、ほとんどの行政サービスが受けれずにいた。病気になっても医者にもかかれずいた。社会的には「存在していない子」になっていました。

一方で、妹の月子は、障害が原因で学校に通える身体では無くなっていた。その時から市子が月子のフリをして学校に通うことに。市子の幼馴染がある時を境に、気がついたら3歳下の「月子」と呼ばれて、年下になっていたと語っていました。市子の人生は、母親の都合で狂ってしまう事になる。

虹の絵とにじの歌

市子の妹・月子は、「筋ジストロフィー」と診断される。母親の川辺なつみ(中村ゆり)は、家計を支えるために仕事をして余裕のない生活をしていた。必然的に月子の世話は、市子がやらざるを得ない状況。

話すことも動くことも出来ない月子が寝るベッドの天井には、虹の絵が描かれていた。月子の為に、少しでも明るい雰囲気になれるようにと描かれたものだと思います。愛情と優しさを感じましたが… ある夏の日。汗をかきながら介護をしていた市子が、ふっと魔が差したかのように人工呼吸器を外してしまう。帰宅した母も瞬時に気が付くが、「ありがとう」と呟く。市子も母もギリギリの精神状態だったのが分かります。

母は何も考えないかのように、童謡の「にじ」を口ずさむ。決して嬉しい訳でもなく、ホッとした様子でもない様子。市子が声を掛けても反応もしない。色んな感情があったと推測されるが…平静を保つため、自分が壊れない為に歌っていたのかもしれない。「きみのきみの 気分もはれて…きっと明日は いい天気」との歌詞とは真逆のような出来事が起きてしまい何とも言えません。

市子の素性を知らない

長谷川(若葉竜也)は、市子と同棲していた。質素な生活ではあったが、二人とも幸せそうだった。彼女が作った料理を嬉しそうに食べていると市子が幸せと言う。長谷川は、婚姻届けを出して「結婚しようと」とプロポーズ。市子は、一瞬驚いた顔をするが、「嬉しい」と涙する。

用意していた浴衣をプレゼントして、これを着て一緒に花火を観に行こうと言いました。

その翌日に市子は失踪します。数日待っても、戻っては来なかった。ある日、後藤という刑事が訪ねてくる。何故すぐに失踪届を出さなかったのか聞かれたが、すぐに帰ってくると思ったと言い、市子の写真を見せる。後藤は、「この人は誰なんでしょう?」と聞く。「川辺市子」と答えるも後藤は「そんな人間は存在しない」と言う。

長谷川は、市子と一緒に暮らしてきたが彼女の素性をほとんど知らない事に気付く。刑事の後藤の質問に答える事が出来なかった。いや、知らなかったのだ。病気をしても病院が嫌いと言って行かなかったが…それ以上の追求はしなかった。過去を話したがらない市子に無理強いする事もしない長谷川は、彼女にとって都合の良い相手だったのかもしれない。

失踪してから、行方を必死に探し始める。彼女の過去や生い立ち、今までの過去を埋め合わせるように。もっと、彼女を知りたいと思ったのではないか。そして、本当の市子の素性を。

市子は婚姻届けを見せられてタイムリミットが来たと感じたのではないか。無戸籍がバレる時が関係が終わる時と決めていたように家を出る準備をします。準備している途中にテレビから流れる「生駒山から身元不明の遺体発見」のニュース。更に気持ちが焦り、長谷川が家に着く寸前に逃げ出すように失踪する。

プロポーズの時の涙は?嬉しさもあったと思われるが、胸中は複雑だったであろうと想像する。

北は自殺したのか

市子の過去を知るのは高校の同級生だった北秀和(森永悠希)。ちょっと不思議なキャラの市子が気になっていました。ある日、一緒に帰宅するも市子を自宅前で待っていた男が気になり、団地のベランダ側に回って家の様子を伺います。

ソーシャルワーカーで母の元恋人の小泉雅雄(渡辺大知)が市子に乱暴しようとするが、包丁で刺して殺してしまう。その一部始終を目撃していた北が死体の処理を手伝う。この事で、市子を守れるのは自分だけと思い込んでしまう。

そんな北を市子は利用しようとする。自殺を望んでいる北見冬子(石川瑠華)を呼び出します。しばらくして、ニュースで男女の遺体が発見されたと報道される。北と冬子であろうと想像がつく。果たして、北は殺されたのか?それとも、市子の為に冬子を道連れにしたのか?

2つの考察が考えられます。1つは、北は市子を救えるのは自分だけと思い込んでいる。市子は、それを身をもって証明するように求めたのではないか?北が亡くなれば、市子の過去を知る物が一人減る。そして、冬子の戸籍を得て冬子として生きていける。

もう1つは、市子が二人を殺害した。市子にとっては、過去を知る北を邪魔だと思って犯行に至ったのではないか。北自身は、呼び出されて以前のように遺体の処理を頼まれると思っていたのかもしれまあせん。殺害されるとは思っていなかったはず。

この作品は、夫婦で視聴しました。私達の考察は、1つ目の北の市子への歪んだ想い。それを貫いて自ら車ごと海に飛び込んだのではないかと考えます。どちらにしても、市子にとっては都合の良い結果だったはずです。

以上が、映画【市子】の考察でした。

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総合評価&あらすじ

色んな意味で衝撃な映画でした。ちょっとしたズレが主人公の人生をめちゃめちゃにしてしまいます。誰が悪いとかでは無く、このような弱者を社会が守れないのが悲しい。市子役の杉咲花がはまり役で見終わる頃には、こちらも放心状態な感じでした。

あらすじ

川辺市子(杉咲 花)は、3年間一緒に暮らしてきた恋人の長谷川義則(若葉竜也)からプロポーズを受けた翌日に、突然失踪。途⽅に暮れる⻑⾕川の元に訪れたのは、市⼦を捜しているという刑事・後藤(宇野祥平)。後藤は、⻑⾕川の⽬の前に市子の写真を差し出し「この女性は誰なのでしょうか。」と尋ねる。市子の行方を追って、昔の友人や幼馴染、高校時代の同級生…と、これまで彼女と関わりがあった人々から証言を得ていく長谷川は、かつての市子が違う名前を名乗っていたことを知る。そんな中、長谷川は部屋で一枚の写真を発見し、その裏に書かれた住所を訪ねることに。捜索を続けるうちに長谷川は、彼女が生きてきた壮絶な過去と真実を知ることになる。

市子 公式

作品スタッフと主要キャスト

みんなの評判は?

この映画の感想は難しいの一言。現在と過去を行き来する編集で時系列を把握するのにも必死になりました。観る人によって意見や考えも違っていました。杉咲花が演技を越えた存在感にも圧倒された感じでした。

まとめ

映画【市子】の考察について解説しました。

今回紹介したのは、下記の「4」です。

1.市子と月子
2.虹の絵とにじの歌
3.市子の素性を知らない
4.北は自殺したのか

あれっ…? そういう意味だったのかぁ

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