映画【国宝】　ネタバレ　撮影秘話まとめ

映画
2025.08.05
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映画【国宝】は、歌舞伎界を舞台にした壮大な人間ドラマ。その裏側には、キャストやスタッフの並々ならぬ情熱と葛藤が詰まっています。この記事では、撮影秘話や役者たちの想い、李監督のこだわりまでをまとめてご紹介します。

映画【国宝】の撮影秘話について解説します。

今回紹介するのは、下記の「5点」です。

1.吉沢亮さんの撮影秘話は？
2.横浜流星さんの撮影秘話は？
3.渡辺謙さんの撮影秘話は？
4.李相日監督の撮影秘話は？
5.その他の撮影秘話は？

吉沢亮さんの撮影秘話は？

日本舞踊も稽古

吉沢亮さんは歌舞伎を演じるために、日本舞踊もしっかりと稽古されたそうです。舞踊のシーンも本編では多いのでひたすら練習する姿勢は見事。

「普段使わない筋肉を酷使し、膝を曲げた姿勢やすり足だけで全身が震えるほど大変だった」と日本舞踊の稽古を振り返っていました。

基礎の姿勢を保つことの重要性を痛感し、2〜3カ月間ひたすらすり足を練習。少し首が落ちるだけで印象が老けてしまうため、そのキープも大きな課題だったそうです。

経験を重ねるほど歌舞伎役者の凄さを実感したと、しみじみ語っています。

台本を読むのを止めた…

吉沢亮さんは撮影中、喜久雄という人物像を掴みかけながらも「あと一歩足りない」と感じていました。そこで「頭で考えすぎない」「ト書きに囚われない」と決意し、台本を読むのをやめたそうです。

その場の空気に身を委ねる演技に切り替え、例えば手が震える場面では、本当に力を入れて震えが自然に出るまで待ってから撮影に臨むなど、役と一体になることを徹底しました。

アドリブだったのは…

吉沢亮さん演じる喜久雄が屋上で舞う名シーンは、実はほぼアドリブでした。

当初は夜間に照明をあてて撮る予定が、急遽「スカイライン」と呼ばれる夕暮れまでの短い時間で撮影することになり、持ち時間はわずか30分しかありませんでした。

吉沢さんは早めに現場入りし、森七菜さんとリハーサルを実施。総勢40人のスタッフが見守る中での演技は「気まずかった」と苦笑しつつも、芝居は次第に熱を帯びます。

3テイク目が最後という状況で、監督が森さんに「彼の目に自分が映っていないと思ったらセリフを」と指示。結果、吉沢さんはその場で初めてのセリフを口にし、舞も感情の赴くままに踊ったそうです。

監督もこのシーンは「見事だった」と称賛していました。

このエピソードを聞くと、あの屋上のシーンがなぜあれほど胸を打ったのか腑に落ちますね。決められた振り付けやセリフではなく、その場で生まれた感情がそのまま映像に焼き付けられているからこそ、観客の心を揺さぶる力があったんだと思います。

横浜流星さんの撮影秘話は？

李相日監督とは、『流浪の月』に続いての2作目。「本物の歌舞伎役者になってほしい」との言葉を身をもって体現しました。

自分とは正反対

横浜流星さんは、俊介という人物について「自分に甘く弱さから逃げる、僕とは正反対で苦手なタイプ」と語ります。

しかし、役作りの中で彼を理解し、愛せるようになったそうです。李監督の演出により、俊介は生身の人間として息づき、スクリーンに存在感を放ちました。

横浜流星さんは常に代表作になるように目指して挑んでいますが、今回は特に、日本人として日本の伝統芸能を届けられる貴重な機会になったと感じているとのこと。だからこそ「多くの人に観てほしい」と強く願っているそうです。

吉沢亮さんとは…

横浜流星さんは、吉沢亮さんとの共演について「以前も今回も親友役で、まるで運命のよう」と語ります。

吉沢さんは自然体で、多くの言葉を交わさなくても通じ合える感覚があり、その関係性は心地よい距離感を保っているそうです。

なれ合いに陥らず、お互いに刺激を与え合いながら切磋琢磨できる間柄であり、近すぎず遠すぎない絶妙な関係が役柄にも良い影響を与えたとのこと。

この信頼関係が、作品の中の2人の関係、ライバルでもあり親友でもあるところにも自然と反映されていると感じられました。

渡辺謙さんの撮影秘話は？

監督を助ける？

渡辺謙さんは、過去に李相日監督と映画「許されざる者」「怒り」で出演し、多くの困難を共に乗り越えてきた経験から、「少しでも助けられたらな」という思いがあったと語ります。

これらの作品は時間が経っても心に深く残るもので、李相日監督は常に作家性の高い作品を選んできたとのこと。

今回の『国宝』では、それに加えて歌舞伎という大きなエンターテインメントの要素を描く必要があり、その両立は撮影前から非常に難しそうだと感じていたそうです。

大変だけど忘れるから…

渡辺謙さんは李相日監督を「人たらし」と笑いながら評してます。

監督の作品は毎回大変ながらも、数年経つとその苦労を忘れて「またやってみようかな」と思わせる不思議な魅力があると語ります。

常に高いハードルを課す監督ですが、今回の『国宝』は題材が歌舞伎ということで特に難易度が高く、原作を読んだ時点では「これは映像化は無理だ」と感じていたそうです。

李相日監督から直接出演依頼を受けたときには、「お前がやるのか！」と驚きつつも挑戦を決意したと明かしました。

李相日監督の撮影秘話は？

吉沢亮さんでないとやれない

『吉沢亮さんでしかやれないと思っていた』この監督の言葉は、番宣とかでよく聞きましたよね。厳しくて妥協しないで有名な李相日監督にここまで言わせるなんて流石です。

さらに俊介役の横浜流星さんについても、困難に立ち向かうストイックさを高く評価していました。俊介は喜久雄と対を成す存在であり、その関係性を成立させるためには、吉沢さん同様に極める姿勢が必要だと感じたとのこと。

李相日監督は二人の俳優の熱量が、作品全体の緊張感と深みを支えていると語っています。

映画を1本撮るごとに…

李相日監督は映画製作の過酷さについて、「1本撮るたびに歯が1本抜ける」と語っています。

撮影中は強い緊張で歯を食いしばっており、映画完成後にはインプラントを入れることになるそうで、すでに4〜5本がインプラントに。

歯医者には「プロ野球選手のスイング時と同じ負荷がかかっている」と言われたほど。これは、映画作りが肉体的にも精神的にも極限状態であることを物語っています。李監督の作品には、まさに命がけの熱量が込められているのです。

編集バージョンは4時間半

映画『国宝』は、最初の編集では4時間半もの長編になっていたそうです。

李相日監督は「50年という時の流れを一気に駆け抜ける物語にしたい」という思いから、あえて前後編にはせず、一本の映画としてまとめることにこだわりました。

結果、約3時間という長尺作品になりましたが、監督は「配信ではなく映画館でこそ体験してほしい」と語ります。国宝となる男・喜久雄の生き様、そして歌舞伎の迫力ある世界を、スクリーンの映像と音響で堪能してもらいたいという強い思いが込められています。

その他の撮影秘話は？

春江を演じた高畑充希さんは、通常は舞台という大きな空間で観るはずの歌舞伎を、カメラが汗や涙まで映すほど寄った視点で描いたことで、まるで舞台上にいるかのような臨場感を味わえた…と。

映るたびに「これ以上美しくなるの？」と思うほど主演2人の美しさにも感動したそうです。常に2人のすぐそばで貴重な瞬間を間近で見られた喜びも語りつつ、久しぶりに李監督や李組と再び作品を作る楽しさも強調していました。

彰子を演じた森七菜さんは、初めて一人で観に行った映画が李監督の作品だったそうです。

彼女にとって、今回その李組に参加できたことは大きな喜びだったと語ります。映画館で映画を観るという体験の価値を教えてくれた存在であり、ずっと憧れてきた現場での日々は、緊張と衝撃の連続だったそうです。

喜久雄と俊介という2人の人生がどれほど壮大な舞台の上で描かれているのかを実感しつつ、静かに情熱を燃やし続ける吉沢さんに刺激を受け、寄り添う存在として気を引き締めて臨んだと言います。作品への深い愛情が感じられる言葉です。

以上が、映画【国宝】の撮影秘話でした。

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まとめ

映画【国宝】の撮影秘話について解説しました。

今回紹介したのは、下記の「5点」です。

1.吉沢亮さんの撮影秘話は？
2.横浜流星さんの撮影秘話は？
3.渡辺謙さんの撮影秘話は？
4.李相日監督の撮影秘話は？
5.その他の撮影秘話は？

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