映画【あんのこと】 ネタバレ 考察とまとめ

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2024年6月7日に公開された映画【あんのこと】は、主演が河合優実。「AI崩壊」「22年目の告白 -私が殺人犯です-」の入江悠が監督。2020年6月の新聞記事に掲載された、ある少女が過酷で壮絶な環境の中で生きた記事を基に制作されました。

映画【あんのこと】の考察とまとめについて解説します。

今回紹介するのは、下記の4点です。

1.母が毒親となったのは?
2.毒親から逃げ出さなかったのは?
3.正義の立場なのに?
4.罪を暴くことの危うさ

母が毒親となったのは?

本編の始まりから薬物中毒の香川杏(河合優実)が身体を売っている描写。若くして、悲惨な生活をしていました。

母親の香川春海(河井青葉)は売春を強要して、それで得たお金を巻き上げる。少しでも口答えすると殴る蹴るの暴力をはたらく。俗に言う、毒親でした。しかも、かなり酷いめの。

この劣悪な家庭環境は、母親だけが原因では無かったと思われます。杏に優しい祖母・恵美子(広岡由里子)も昔は、杏の母親に対して虐待をしていた可能性があります。

母親が子供の杏に『ママ』と言う点も何か不思議。しっかりと教育されずにいたので、成熟した大人になれなかったのではないかと考察します。

まさに負の連鎖が続いている家庭環境でした。地域の助けや見守り、DVに対するセーフティーネットが働かなかったのかが不思議です。

毒親から逃げ出さなかったのは?

荒れた家庭の典型例としては、部屋が片付けられていない。ゴミの山。崩壊した家族関係がある。母親に肉体的にも精神的にも犯されて、正常な判断も出来ない状態では思考停止になっていたと想像がつく。

おまけに、生活苦から万引きを繰り返して補導を繰り返し、噂が広まり小学校にも行きにくくなり、4年生の頃から不登校に。

学校にも通わず、近所付き合いも無く、社会との接点も無い状態だと選択肢も狭まり、必然的にその日暮らしになっていったのだと思われます。

もう一つ、杏が逃げ出さなかったのは、祖母の存在も。優しく接してくれる唯一の人(母親の暴力からは守ってくれないが…)だったこと。世話もしない母親には任せられなかったのでしょう

この環境下で育ったのに杏は心の優しい子でした。自分より弱い立場の人をそっと支えてあげることが本編を通して分かります。

正義の立場なのに?

こんな劣悪な家庭環境から救い出してくれたのが、捕まった杏の調書を担当した刑事の多々羅保(佐藤二朗)でした。言葉遣いは滅茶苦茶で態度も悪く品性が無いところもある不思議な人物。

麻薬中毒で売春もしている少女を救い出そうと自らが主宰している自助グループ・サルベージ赤羽に誘い、家を出てシェルターに避難をさせます。まさに正義の味方のような存在でした。

なぜ?そこまでして杏の事を世話したのか?映画では、その部分は描かれていませんでした。彼に付随する何か、同じような年頃の娘が居たのか?恐らく、最年少だった杏を救えるのは自分だけと自覚はしていたと思われます。

そんな正義の味方のような多々羅にも残念ながら裏の顔がありました。自助グループの何人かに対して性加害を加えていたことが発覚します。

困った人を助けて頼られる存在である一方で、生活弱者が逆らえない関係にもなっていた。年頃の女性は性の対象になっていたようだ。まるで見返りを求めるように。

罪を暴くことの危うさ

多々羅の性加害を暴いたのは、雑誌記者の桐野達樹(稲垣吾郎)だった。とある情報を得て多々羅に近づいて、事実を明らかにして記事にしました。

桐野が行ったことは決して間違いでは無い。ただ、正体が暴かれた多々羅がその後どうなるか?困る人もいると容易に想像がつきそうだが…

多々羅は逮捕されて、警察を辞職する。サルベージ赤羽も解散になった。問題は、そこを頼りにしていた人々も大きな影響を受けてしまったこと。

薬物から距離を置くには、日々の積み重ねが重要だと説いていた多々羅。サルベージ赤羽に通い、それぞれが苦しみや不安を語り、励まし合って何とか更生の道を歩んでいたのに…

桐野が正義感で動いた結果は、社会の中で埋もれてしまった人々の居場所を奪うことになってしまいました。

杏も同様です。最終的には、コロナが影響して一から学ぼうとした学校、祖母のために介護を学びながら働いた施設と社会との接点から強制的に引き離されてしまいます。

正義と信じて取った行動。結果的にに多くの人の居場所を奪ってしまう。後悔と自責の念にかられた桐野は思わずうずくまってしまう。その姿は、彼によって行き場所を奪われた人達と同じように映りました。

以上が、映画【あんのこと】の考察とまとめでした。

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総合評価&あらすじ

映画の前半部分は、彼女を救い出そうとする大人達に囲まれて希望が持てる展開でしたが…後半からは、母親の影響、コロナの影響、彼女を救おうとした大人達の影響で状況が一変します。観ていても辛く、何度も中断してしまいました。決して何度も観たい映画ではありません。でも、このような事実も社会の何処かでは起きているのだと理解しないといけないのかも。観終わって、ずっしりと心に残る映画でした。

あらすじ

21歳の主人公・杏は、幼い頃から母親に暴力を振るわれ、十代半ばから売春を強いられて、過酷な人生を送ってきた。ある日、覚醒剤使用容疑で取り調べを受けた彼女は、多々羅という変わった刑事と出会う。
大人を信用したことのない杏だが、なんの見返りも求めず就職を支援し、ありのままを受け入れてくれる多々羅に、次第に心を開いていく。
週刊誌記者の桐野は、「多々羅が薬物更生者の自助グループを私物化し、参加者の女性に関係を強いている」というリークを得て、慎重に取材を進めていた。ちょうどその頃、新型コロナウイルスが出現。杏がやっと手にした居場所や人とのつながりは、あっという間に失われてしまう。行く手を閉ざされ、孤立して苦しむ杏。そんなある朝、身を寄せていたシェルターの隣人から思いがけない頼みごとをされる──。

あんのこと 公式

作品スタッフと主要キャスト

みんなの評判は?

まとめ

映画【あんのこと】の考察とまとめについて解説しました。

今回紹介したのは、下記の「4」です。

1.母が毒親となったのは?
2.毒親から逃げ出さなかったのは?
3.正義の立場なのに?
4.罪を暴くことの危うさ

ん~これはキツかったなぁ~

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