映画【アキラとあきら】ネタバレ|原作との違い5選!ラスト変更やカットシーンを解説

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映画『アキラとあきら』は、原作と比べて「人物設定・時代背景・ラスト展開」にいくつか大きな違いがあります。
特にラストシーンや稟議書の扱いは、映画ならではの演出に変更されています。
この記事では、原作との違いを5つに絞って、ネタバレありで分かりやすく解説します。

※ラストシーンの意味を詳しく知りたい方は、こちらの記事もおすすめです。
映画『アキラとあきら』ラストの意味を解説

映画【アキラとあきら】の原作と映画の主な違いは、次の5つです。

今回紹介するのは、下記の5点です。

1.2人の関係と時代背景の違い
2.アキラは結婚してる?!
3.稟議書
4.ラストシーンの違いとは?
5.カットされたシーンとは?

2人の関係と時代背景の違い

原作と映画では、2人の関係性が「親友」から「ライバル」へと大きく変更されています。
原作のアキラとあきらは、親友のような関係でお互いを理解し合っていました。映画では、銀行マンとしての強い理想を持ったアキラとクールに物事を分析するあきら。

信念も性格もまったく違う2人は、ライバル関係で描かれていました。そんな2人も、企業側と銀行側との違いはありましたが、融資を通して強い信頼関係に変わっていきました。

時代背景にも違いがあります。原作では、昭和のバブル絶頂期から崩壊していく頃が舞台でした。映画では、平成のリーマンショック前後が舞台となっています。

原作が書かれたのは比較的最近ですが、映画化にあたり、昭和のように古い時代ではなく、より現代に近い平成へと変更されています。

因みに、2人が入行した「産業中央銀行」は、「花咲舞が黙ってない」シリーズでも登場します。東京第一銀行と合併して東京中央銀行になります。

アキラは結婚してる?!

映画では明確に描かれていませんが、原作ではアキラは結婚している設定です。
原作では、アキラの結婚相手は「北村亜衣」という名前です。映画では、結婚しているかどうかは明言されておらず、そういった描写もありませんでした。

高校時代に転校してきた「北村亜衣」に、アキラは親しみ以上の感情を持っていました。2人は仲良くなりますが、父親の仕事の都合で彼女は転校してしまいます。転校後も連絡を取り続けていたのか気になるところです。

原作では、その後2人は結ばれ、間には2人の子供が生まれています。映画では時間の都合もあり、この設定はカットされたと考えられます。

稟議書

稟議書の扱いは、原作では即承認、映画では一度拒否→逆転承認と大きく変更されています。

あきらは、産業中央銀行を辞めて実家の「東海郵船」を救うために尽力します。アキラも「東海郵船」担当の水島(上白石萌歌)と協力し、グループの負債を解決する画期的なスキームを考え出します。

原作では、稟議書を提出したその場で不動本部長から承認を取り付けます。そして、アキラが必死に積み上げてきた努力も認められていました。

一方映画では、稟議書を不動本部長(江口洋介)に提出しようとするも、一度は拒否されてしまいます。食い下がるアキラは、辞職を賭ける覚悟で説明の場を求め、ようやく話だけは聞いてもらえることになります。

アキラは、すでに関係各所に了承を取り付けている点や、自身が銀行マンになった経緯を語りますが、不動本部長は承認の有無を示さないままその場を去ってしまいます。

稟議が通らなかった場合は辞めるという約束もあり、アキラは社内で辞職願を書き始めます。

しかしその後、不動本部長に呼ばれ頭取室へ。頭取となっていた羽根田(奥田瑛二)から、かつての新人研修の話とともに稟議書を手渡されます。そこには各責任者の承認印が押されており、すでに承認されていたことが明らかになります。

不動本部長もまた、この案件を「確実性がある」と認めていたのです。

映画ではこの一連の流れによって、ハラハラとした緊張感から一転して大逆転へとつながり、より強いカタルシスを生む演出になっていました。

ラストシーンの違いとは?

ラストシーンは、原作では家族と未来へ向かう締め方、映画では過去と向き合う静かな余韻へと変更されています。

原作のラストシーンは、あきらに誘われてロイヤルマリン下田に家族と共に訪れたアキラが、途中で寄り道をして父親の工場跡地に立ち寄るところで終わります。家族とともに未来へ進んでいく、前向きな締め方でした。

一方映画では、アキラは一人で工場の跡地を訪れます。草木が生い茂り、機械の残骸が転がるその場所は、すでに廃墟となっていました。アキラはどこか懐かしむような表情で、その場に立ち尽くします。

約束の場所に向かったアキラは、父の工場の部品であるベアリングのペンダントを手に取り、静かに見つめています。そこへあきらが現れ、声をかけます。

振り返った拍子にペンダントを落としたアキラ。それを拾ったあきらは、初めて出会った時と同じようにハンカチで丁寧に拭いて手渡します。

この何気ない仕草からも、人の大切なものを自然と理解し、丁寧に扱うあきらの人柄が伝わってきます。子供の頃から変わらない優しさが印象的なシーンでした。

ラストの解釈については、こちらで詳しく解説しています。
ラストシーン考察記事はこちら

カットされたシーンとは?

映画では、原作にあった彬(あきら)の少年時代や東海郵船の分社化の経緯がカットされています。

これにより、映画ではテンポが重視される一方で、家族間の対立や背景事情は簡略化されています。

彬(あきら)の少年時代

原作では、幼い頃に祖父が開いたパーティの場面が描かれています。そこで祖父は、東海郵船を3つの会社に分割する方針を示していました。

分社化の後、祖父は倒れて亡くなります。その結果、分割された東海商会と東海観光は赤字を抱えることになります。

その影響もあり、叔父たちは祖父の遺産に頼ろうとし、あきらの父に不採算事業を押し付ける形となりました。

映画でも遺産相続を巡る不満は描かれていますが、こうした分社化の経緯や幼少期の背景は描かれていません。

彬(あきら)の銀行時代は映画でどう変わった?

彬(あきら)の銀行時代は、原作では詳しく描かれている一方で、映画では大幅に簡略化されています。

原作では、出向や現場での経験、人間関係を通して成長していく過程が丁寧に描かれており、銀行マンとしての価値観がどのように形成されたのかが分かる構成になっています。

一方映画では、ストーリーのテンポを重視して、銀行時代のエピソードは要点のみの描写にとどまっています。そのため、彬の人物像は理解できるものの、成長の過程までは深く描かれていません。

以上が、映画【アキラとあきら】の原作との違いでした。

原作と映画では描き方に違いはあるものの、それぞれに違った魅力がある作品です。映画版はテンポの良さと演出によって、より感情を揺さぶられる展開になっていました。

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印象に残ったセリフ・シーン

原作と映画の違いを踏まえたうえで、印象に残ったセリフとシーンを紹介します。

印象に残ったセリフ

『きっと全ては偶然じゃなかった』

東海郵船グループを救うスキームが承認され、あきらが危機を脱した場面でのセリフです。

少年時代、まったく異なる境遇で出会った2人ですが、その後同じ道を歩み、再び交わることになります。

こうした積み重ねを考えると、2人の出会いは偶然ではなく必然だったと感じさせる印象的な一言でした。

印象に残ったシーン

不動本部長の『お前は何だ、牧師か何かか?』

融資先を救おうとするアキラに対し、不動本部長が放った印象的な一言です。

銀行としての合理性を重視する立場と、人を救おうとするアキラの姿勢が対比されるシーンでもあります。

この対立があるからこそ、後の稟議承認の展開がより強く印象に残ります。

こんな人にオススメ

映画『アキラとあきら』は、次のような方におすすめです。

・池井戸潤作品が好きな方
・銀行や企業再生をテーマにした作品が好きな方
・人間ドラマや成長物語を楽しみたい方

また、竹内涼真さんや横浜流星さんの演技をじっくり楽しみたい方にもおすすめできる作品です。

みんなの評判は?

映画『アキラとあきら』は、実際に観た人からも高評価の声が多く見られます。ここでは、SNSでの感想を一部紹介します。

ストーリーの面白さはもちろん、ラストシーンやキャストの演技に対する評価も高く、満足度の高い作品であることが分かります。

まとめ

映画【アキラとあきら】の原作との違いについて解説しました。

今回のポイントを振り返ると、以下の5つです。

1.2人の関係と時代背景の違い
2.アキラは結婚してる?!
3.稟議書
4.ラストシーンの違いとは?
5.カットされたシーンとは?

原作と映画では描き方に違いはあるものの、それぞれに異なる魅力があります。

映画版はテンポの良さと演出によって、より感情を揺さぶる作品に仕上がっていました。原作との違いを踏まえて見返すと、また違った視点で楽しめる作品です。

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